Active Careのススメ

アクティブケアとは

はじめに、、

肩こりや腰痛といった症状は誰にでも起こりうるものです。おそらく人生のうちに一度もこの症状になることがない人は、ほとんどいらっしゃらないかもしれません。人類が二足歩行を始めた時から、この肩こりや腰痛というものが人類すべての‘敵’になる宿命だったのかもしれません。

 

肩こりとは辞書をひくと‘ 肩、首周辺の筋肉が持続的緊張によって筋肉が硬くなり、局所に循環器障害が起こること。酸素や栄養分が末端まで届かず疲労物質が蓄積しこれが刺激となって肩こりを起こす ’とあります。

 

つまり血流が悪いということです。

ということは、もし肩こりを治したいのなら、その血流そのものを良くしてあげることが、一番の近道なのではないかと思うのです。

 

受動的な医療の場合、病院に行って、肩こり、いわゆる頸肩腕症候群だと診断されれば、まず痛み止め、それでもだめなら筋弛緩剤が投与されます。筋弛緩剤の多くはマイナートランキライザーと呼ばれる薬で心身症、不安やうつ、睡眠障害等の場合にも処方されるものです。ブロック注射と呼ばれる強い麻痺系の薬を注射したり、1週間ほどで体に吸収されることが分かっているヒアルロン酸等も注射の対象となるでしょう。

 

みなさんもお分かりのように前述したものすべてが体に良いはずがありません。薬というものは自分でコントロールしているうちならまだしも、多くの患者さんが薬にコントロールされてしまっています。加えて、100%副作用のない薬はこの世には存在しません。そして一度服用すれば、体は基本的にそれを分解しなければならず、肝臓や腎臓を主とした内臓への負担は言うまでもありません。もちろん私は全ての投薬を否定しているわけではありません。必要な薬と必要ではない薬があり、後述しますが日本ではあまりにも後者のケースが多いと言わざるを得ません。

 

薬を使わない代表的なものは、鍼灸やマッサージ、整体やカイロプラクティック等の代替療法になります。基本的には、針やお灸の場合は肩こりの症状にあった経絡へのアプローチになることになり、マッサージ等では直接患部への刺激治療ということになります。

 

しかし、上記にある受動的医療(パッシブケア)のほとんどは効果が常に一時的なものであるのはみなさんも経験がおありだと思います。つまり一時的に痛みをおさえている間にあなた自身の体がいつのまにか自分自身を治しているのです。したがって、多くのパッシブケアは‘痛み’をおさえてくれるだけのものだという理解、認識が必要になります。

私はすべてのパッシブケアを悪だとは思っていませんし、私自身もパッシブケアを患者さんに毎日行っています。前述しましたが、薬はコントロールするものであって、コントロールされるものではありません。しかし、多くの方が薬というものに対して依存し、苦しんでいるのを目の当たりにし、それではいけないのだという気持ちが多くあります。

 

カイロプラクティック治療に関しては脊椎そのものにアプローチし身体本来の機能を戻すことで、自然治癒力が増幅されることは科学的に証明されていますが、その効果も多くは一時的であることが多いようです。そしてアクティブケアを行うことで一時的にしか効果のないパッシブケアの効果時間を少しずつ延長させる、たとえば治療の後に効果が3日しか続かなかった物がアクティブケアを行ってその3日が1週間になり、それが1ヶ月になる事で身体は進化していき、最終的にはご自分でご自分の身体をメンテナンスする事ができれば最高ではないでしょうか?